がん治療の施設別データを公開


国立がん研究センターは2011年7月、がん診療を中心的に行っている全国の医療機関が登録したがん患者数や治療法などの施設別データを発表しました。
どの施設でどの部位のがんを多く治療しているかなど、施設名を含めたデータの公開は初めてのことです。わかっていた事ですが、症例数が多いことが治療成績と比例しなかったことです。それでも病院を選ぶ判断材料のひとつにはなると思います。公表されたのは、全国359カ所のがん診療連携拠点病院で、平成20年にがんと診断された42万8196人のデータです。がんと診断された人の約6割にあたるとみられ、治療の質向上に役立てるため各医療機関がデータを蓄積する「院内がん登録」で集められました。
集計によると、部位別では、大腸、胃、肺、乳房の順に多く、年代別では60代後半〜70代の罹患が最も多く、65歳以上が8割以上を占めていた施設がある一方、約4割程度のところもあり、施設によって年齢層にばらつきもありました。治療内容も施設や地域ごとの差が大きく、早期の胃がんでは、内視鏡、あるいは腹腔鏡を用いた手術を行った施設が5割を超えた県がある一方、2〜3割にとどまっている県もありました。
しかし腹腔鏡手術の成績が良いということではなく開腹手術の利点もあります。開腹手術に比べ体への負担が少ないということで各臓器別に胸腔鏡手術、腹腔鏡手術などが増えてきましたが、今後、腹腔鏡を用いた手術と一般的な開腹手術の情報をお知らせします。

がん治療の施設別データを公開 国立がん研究センター