がん免疫療法 |
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情報化時代が進み、患者さんや患者さんの家族が、がん治療の情報をインターネットで調べることが容易に出来るようになって来ましたが「がん」に関連するキーワードで検索しても膨大な検索結果が出てしまい、自分に適している治療法かどうかの判断は迷ってしまいます。ほとんどの場合良いことの情報しか書いてありません。エビデンス(科学的根拠)まで載せているページは少ないと思います。限られた時間で回り道をしないでどれだけその情報をもとに最適な治療法を決めるにはいろいろな不安があると思いますし、主治医との関係もあります。もちろんすべての療法、治療に保険が適用となればいいのですが、自由診療では経済的な問題もあります。
言うまでもなく、現代のガン治療の柱は、手術と化学療法と放射線療法です。これらを組み合せてて、集学的治療といいます。ところが多くの人が感じているように、患者さんの命を助けようと懸命に努力している医師、あるいは主治医そして闘病生活を送っている患者さんに対しては申し訳ないのですが極端な言い方をしたらこれらの治療法はもはや早期がん・治るがん以外では限界に来ています。進行がんにおいては、どうしようもない状況はほとんど変わっていません。手術が出来ないほど原発巣が隣接臓器まで浸潤していたり、遠隔転移している場合は化学療法(分子標的薬も使用されることも多くなってきました)や放射線療法(日本には放射線腫瘍認定医が約500人と少ないのが現状です)をすることが多いのですが、全てのがんとは言いませんが、これらは療法は少しばかり延命することを期待するに過ぎない現状は長年変わっていません。ガンの再発や転移について がん治療を困難にしている理由。 たった1個のがん細胞は10年から20年あるいはそれ以上の長い年月かけて何段階にも変化して悪性のがんは生命を脅かすまで成長するのですが、1個のがん細胞は30回の分裂で約1cmの塊で1gです。40回の分裂で約10cmの塊で1kgの大きさに成長します。1個のがん細胞から分裂がはじまって30回目あたりでまでの増殖過程は最新の画像診断機器を使っても人間の目はまだ異常としてとらえることはできません。大きさが1mmのがん細胞の塊は約1,000万個です。早期発見といわれている1cm位の大きさではがん細胞の塊は約1億個です。仮に10cm大の大きさのがん巣が人間の生命を脅かす大きさとして、がんの寿命としては4分の3を経過した状態でしか早期発見は出来ないのが現状です。 40回分裂して1kgの大きさですから、分裂が30回目以降でないと発見できないのです。このことは、早期であっても細胞レベルでは30回目以降の分裂ですからはたしてその時点で本当に早期と言えるのか疑問に思えますが。 臨床、基礎研究で多くの医師、化学者が長年にわたって研究しているのにかかわらず今後さらにがんによる死亡者がますます増加すると確実に予想されることから、末期の場合、完璧な治療法がないというのが現状です。 平成十九年四月一日からがん対策基本法が施行されましたが、今後さらにガンによる死亡者がますます増加すると確実に予想されます。 近年悪性の腫瘍免疫の分子機構がしだいに明らかになってきました。悪性の腫瘍抗原を支配する遺伝子まで特定されてきました。今後はこのような分子生物学にもとづいた様々な免疫療法の研究が進むと思われます。遺伝子治療を用いてがん抑制遺伝子を活性化させようとする研究、治療も現在さかんにおこなわれるようになってきました。今後ますます免疫療法はがん治療の上で果たす役割は増していくでしょう。 患者さんに適した治療を行うためには、医療者側にも新しい医学知識、技術や医療情報が当然必要です。これからのがんの治療は、遺伝子治療を含めた現代医学と免疫治療も分かる専門家が一緒になって患者さんの治療法を考える必要があると思います。医療が高度になった分だけ患者さん側も勉強して医師に対応しなければなりません。インフォームド・コンセントの必要性が叫ばれているのも実はがんの診断法と治療法が進歩した事と情報化に密接な関係があります。 患者さん側ががんの医療について勉強し知識をそなえておく必要があると思います。主治医と強い信頼関係があれば別だと思いますが「むずかしいことはよくわからないから先生におまかせます」というのはあまり望ましいものではありません。これは医療者側のやりすぎを黙認してしまうことにもつながりかねません。 また別の専門医に診断や治療の意見を求める道としてセカンドオピニオンがあります。目的はこれまでの治療はこれで良いのか、これからの経過はどうなるのか、さらにこれからの治療方針はどうしたらよいかなどを別の専門医に意見を聞くことです。これを取り違えて、主治医と折り合いが悪いから病院を変えたい、主治医に治療の相談をしても話を聞いてくれない、希望する治療を断られて、転院をすすめれたなど、コミニュケーションがうまくとれてないことでセカンドオピニオンをうけることがありますが、気持ちはわかりますがこれでは得ることがありません。そのために遠方の病院に出向く場合などは、治療の開始が遅れてしまうこともあります。どの点に意見がほしいか考えて臨むことにセカンドオピニオンの意義があります。最新の治療から今では普通になってきたがん免疫療法まで実際のがん治療の医療現場で活躍している外科医、内科医や各領域の専門医、そして免疫治療に携わっている医療機関、医師の協力のもと先端医療(新しい治療法が全て良いとは限りませんが)の情報を無料で提供したいと思っております。 身体の免疫力について少しお話したいと思います。最新の検査機器で検査しても固形がんは5mm以下は発見できないのですが、固形がんは2〜3mmのものからさらに増大する為には血管新生が必要です。がん巣の増大に伴ってがん巣の中心は壊死状態になってきます。壊死組織の周囲に低酸素に耐えることのできるがん細胞と血管新生によって血流が存在する常酸素がん細胞にわかれます。低酸素がん細胞はさらに酸素を必要としないがん幹細胞となります。がん幹細胞は中心の壊死組織を発酵させて栄養をとりながらゆっくりとした増殖スピードで育ちます。がんの治療の標的はこのがん幹細胞となります。「免疫力をあげればがんは治る」この免疫至上主義が、がん治療における誤解で免疫力は上げようと思っても上げることが出来るものではなく、下げようと思えばいくらでも下げることが出来るのです。そしてがんがその本性をあらわすのは最後の1か月間です。それまではどんな治療もある程度の効果があったように見えます。そして人間のがんに対する免疫力は、血管新生がおこる2mmのがんまでなのです。免疫力の働かない理由はがんの行動的な特性にあり、がん巣の増大とともにその遺伝子的性質も変化させていくのです。しかし基礎、臨床など様々な専門領域の研究がすすみ近い将来、免疫力でがんを抑制することは可能なことだと思っております。 がん巣が大きくならずにまた転移をおこさなければ生活の質を損ねることなく共存することも可能です。 できることならこの情報化の時代、病院の組織を超えてその人だけの最強医師団を作りたいとも思っております。 |
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療法は治療のしかた。治療の方法。治療は病気や症状を治癒あるいは
軽快させるための医療行為と分けて使っています。 |
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